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世の中ななめに眺めれば

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「グローバルスタンダード」とかいうもの

タカタという自動車パーツ会社が製造したエアバッグに不具合がある、というのでアメリカで大騒ぎしているらしいです。
一般に、日本企業の技術というか品質管理が劣化してきているように感じます。

かつて日本商品の品質には絶対ともいえる高い信頼性がありました。それが今なぜこんなことになっているのか。
その原因には思い当たるふしがあります。
それは日本企業の雇用の形が変わってしまったためだろう、と思っています。以前の雇用形態は、終身雇用・年功序列というのが普通でした。ところがある時期から、こんな形態は「グローバルスタンダード」に合わない、とか言って止めてしまったり、形骸化してしてしまったりの企業が増えたのです。

終身雇用・年功序列の制度は、「従業員の家族化」とか「社畜」などという言葉を生んだりはしましたが、これによって従業員の生活が安定し、先輩を見れば「自分もあのくらいの年になればあの程度の生活ができるのだ」と自己の将来における経済状況が読めたのです。そのために会社の仕事に全力で打ち込めたのですね。
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近頃のクルマのデザイン

近頃のクルマのデザイン、なにかヘンじゃないですか。
特にトヨタ車の形が悪いですね。

まずクラウン。クルマの前面って人の顔のように見えるものですが、クラウンの前面デザインは目を怒らせて吠えているような感じ。一瞬見るだけならそれもそんなに気にならないかもしれないけれど、四六時中吠えながら走っているとなるとね。わたしなら、自分のクルマが常時吠えていると思うと疲れてしまうでしょうが、オーナーの人は何も感じないのかな。

ハイブリッド車で人気高いというアクアの顔もブサイクです。正面から見ると顔面にほうれい線がくっきりと浮かんでいるように見えます。中高年層をターゲットにしたとはいえ、なにも顔にほうれい線まで描くことはないでしょうに。

ヴィッツだって初代のデザインは良かったのに、モデルチェンジをするたびにだんだん平凡でつまらなくなってしまいました。

こういう現象があるということは、社内でのデザイナーの発言力というか地位が低下しているのでしょうか。せっかくカッコいいデザインを提案しても、美的センスのない営業がエラソーにしていて「これじゃ売れないよ」などとイチャモンをつけるのでしょう。
こんなことでは世界に冠たるトヨタもそのうちにデトロイトメーカーと同じ道をたどることになるのかもしれません。

まあ、国内外の他メーカーのデザインも似たり寄ったり、大口あけたような顔で品のないスタイルが多いですけどね。


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在日特権って?

「在特会」というグループの方々は、在日の韓国人に特権があるのはけしからん、と主張なさっているわけですね。「特権」というからには何か得することがあるのでしょうが、在日韓国人が普通の日本人より得している、とは考えられないです。

ということは、日本に在住している他の国の人びとよりも得しているのが不公平である、という意見なのでしょう。

すなわち韓国人以外の外国人(米国人、中国人、ロシア人、フランス人、エジプト人、コロンビア人など)のために体を張って活動なさっているのです。
奇特なことではあります。

中国政府のチキンレース

中国政府が防空識別圏を、勝手に日本のものに重ねて設定した件については、非常に危険なチキンレースを仕掛けてきた、としかいいようがありません。これは領土がどうしたといった問題以前のとんでもないことで、頭は確かかといいたくなります。

ただこの問題の背景には日本側の大きな失策がふたつからんでいるのですね。
ひとつは石原慎太郎が東京都知事だったときの行動です。個人の地主から東京都で尖閣島の地所を買い取り、そこになんらかの施設を作ろうとしたことがとんでもない失策でした。
尖閣島は土地自体に有用性があるわけではなく、ただ単に日本の領土であることだけが重要なので、そんな動きはまったく不要な余計なことだったといえます。しかもそこは日本が実効支配しているところなので、ただ静かにしているのが最善の策でした。
ちなみに竹島の場合は実効支配されている立場なので、もっと騒いだ方がいいのかも。
大統領が島にきてパフォーマンスする、なんてのは慎太郎と同様愚の骨頂なのですがね。

慎太郎のつまらぬ行動にあわてた当時の民主党政権は、国が地主から地所を購入しようとします。これは国が地主となることで慎太郎をを封じようとするもので、そのこと自体は正しかったと思われます。
ところが、その時の中国政府の主席だった胡錦濤との会談で、「国有化」すると説明します。この国有化という言葉を使ったのがふたつ目の失策でした。

普通は日本人なら、「国有化」といわれても別にどうということはないですね。単に地主が民間人から国になった、すなわち土地の所有権が移転したというだけですから。地主がどうであろうと領土とは関係ない問題です。
ところがここでは「国有化」という言葉に強い反応を示したのです。同じ漢字の使用国で、言葉の字面を見るとたがいにある程度の意味をつかめることがありますが、ここでは意味を誤解してしまったのです。

中国では土地の私有は認められていなく、すべて国が所有しています。だからそもそも土地の所有権移転などはありえず、そう聞いても意味がピンとこないのでしょう。そのためか、「国有化」という言葉を所有権移転の問題とはとらえず、「国有化」→「国のものにする」→「日本という国のものであることを公にして内外に示す」と理解したに違いないと思います。だから別れ際に「絶対に国有化なんぞしないでくれ」といって帰ったのです。

日本側では胡錦濤が誤解したこととは思いもよらず、予定通り「国有化」します。その結果、故錦濤は顔をつぶされたと感じて中国国内の日本たたきをさせました。これが今回の防空識別圏設定にまで続いているのです。
これは日本の外務官僚の言葉の感覚の鈍さが原因でしょう。不用意に「国有化」などという言葉を使ってしまったのは取り返しがつかない失策でした。
もっとも、賢い東大出の官僚だから、そんなことは承知の上で民主党の政権を困らせるために、わざと故錦濤が誤解する言葉を使ったのだ、ということであったとしても驚きはしませんが。

これらふたつの失策のため、日本の国益と安全が大きく損なわれたことはいうまでもありません。この前の、中国における日系企業店舗の破壊行為について、大きな損害を被った日本の経済界からその原因を作った慎太郎を批判する意見が出なかったのは不思議です。
ひとこと批判すると10倍の言葉になって返ってきそうなので、それが怖かったのでしょうか。

とはいっても故錦濤の誤解はレヴェルが低い話ですし、日本の失策があったからといって、この前の日系店舗の焼き打ちや今回の防空識別圏問題が決して許されるわけでないことはいうまでもはありません。
中国政府には、どうかガキのようなことはせず大人の振る舞いをしてくれ、という念じるしかないのでしょうか。困ったことです。

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「デモはテロ」?

新聞の報道によると、自民党の石破幹事長が特定秘密保護法案に反対するデモをテロだ、と評したそうです。
そうだとすると、デモの当事者の方々は「テロとは何事!」とさぞお怒りのことと思います。
しかし少し見方を変えて見るとかならずしも悪いことだけではないことがわかります。幹事長がこんな発言をするということは、ご自身の心のなかに「このデモはどうもいやだな」とか「まずいな」とかといった感情が芽生えていたはずであり、すなわちデモの効果がかなり生じてきているということですね。

どんな反対をしようがデモをしようが、カエルの面になんとか、みたいに数を頼んで粛々とこの悪法案が通ってしまうよりも(通ってしまいそうですが)、なんとか一矢報いることができたのは、まあよかったのではないでしょうか。

注意しなければならないのは、「デモはテロ」→「テロなら実力行使で防御」→「警官隊出動」→「デモ隊への暴行」といった図式で物事が進みかねないことです。
かの60年安保反対デモで、樺美智子さんの殺害された事実が思い浮かびます。こんなことが二度と生じないよう、デモ関係者の方々はお気をつけていただきますように。


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