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世の中ななめに眺めれば

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「下から目線の道徳教育」

最近、学校での道徳教育を教科化しようとしているようですが、「道徳」というとどうして上から目線のエラソーなものばかりなのでしょうかね。曰く「親の恩は山より高く海より深い」。また曰く「仰げば尊しわが師の恩」。またまた曰く「愛社精神なきところに社業の発展なし」。さらに曰く「愛国心を持たない者は日本人ではない」。
こんなのばかりでなく、教科化するなら下から見た道徳も組み込む必要があるのではないですか。

「親の恩」などと言うけれど、別に頼んで生まれてきたわけではないですよね、子供としては。夫婦が一夜快楽を追及した結果、望みもしないのにこのせち辛い世の中に引きずり出された、と言うのが実態です。「とうちゃんとかあちゃんが二人していい気持になったからお前が生まれたのよね、ありがとう」というような感謝の心を、親としては常に持っていなければいけないのです。

卒業式でよく歌われる「仰げば尊し」という歌、「わが師の恩・・・」なんて歌いますが、これは児童・生徒が、自分たちでまたは誰かに頼んで、作ってもらったわけではありません。学校側で、つまり教師側で作ったものを児童・生徒に歌わせているのですが、こんなことさせて教師として恥ずかしくないのでしょうかね。
子供たちが「仰げば尊しわが師の恩・・・」などと歌っているその前で当然かのようにシレッと聞いているなんてよくできると思います。筆者の中学・高校の卒業式ではこの歌は歌いませんでしたが、当時の教師はまともな人が多かったと見えます。
教師という職業は児童・生徒が存在するから成り立つものであります。国・公立の学校なら税金が投入された結果教師は給料がもらえます。私立の学校ならバカ高い入学金や授業料からサラリーが出ます。すなわち児童・生徒のお蔭でおまんまが食え、家族も養って行けるのですからこれを「恩」と考えなければいけません。
この歌は「仰げば尊し生徒の恩・・・」と教師が歌わなければいけないものなのです。卒業式では檀上に卒業生が居並び、そのすぐ下に教師連が整列してこれを歌ってこそ道徳にかなうものとなるでしょう。

「愛社精神」なんてカッコいいこと言っても、そんなの本気にできませんよね。なにしろ経営陣は株主の顔色ばかりうかがっているし、上司はセクハラ・パワハラ・マタハラのやり放題だし、そのまた上司は取引先にたかってタダのゴルフばかりやっているのだし・・・。
企業には責任がありますが、それは株主をもうけさせ従業員を食わせていく責任のみならず、消費者や利用者、または立地点のコミュニティなどにもまた責任が生じます。この「企業の社会的責任」というものは非常に大切なものなので、これを重視しないような企業はダメ企業との烙印を押されてもやむを得ないのですね。
この責任を全うするにはやはり企業内の道徳の状況をありのままに社会に示すほかはありません。部下から見た上司や経営者の行動を人事考課として世間に発表するのです。考課担当者はまだサラリーマンの悪弊に染まっていない、新入社員中心の下っぱ社員を起用するべきです。彼らが経営陣の腰抜けさや上司の汚職、ハラスメントなどを遠慮なく公表できる制度を確立してこそ、その企業はグローバルに発展できるのではないですか。

「愛国心」なんて言われてもねえ。そもそも生まれて来るとき国を選べるものではないですから。もしも選べるようなシステムになっていて、JAPANと書いてあるところに丸をつけて日本に生まれたのであったら、これは自分で決めた責任上どうしても日本を愛さなければならないでしょう。でもそうじゃないのだからね。自分で決められるのなら日本なんか選びっこないです。まあどこを選んでも、住んでみれば問題沢山あり、ということではあるでしょうが、「先進国」と言われている国なら今の日本よりましであることは言うまでもないことです。
そんな国民に「国を愛せよ」などと愛国心を強要する前に、国が国民を愛していることを示さなければまったく話になりません。
「国民になぜ国を愛さないかを問い給うな、政府がどうしたら国民を愛することになるのかを問い給え」ですね。


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アパルトヘイト

曽野綾子さんの書いたコラムが(負の意味で)話題になっていますが、もともとこの方はよく変なことを言う人だったのです。
変なことでも、邪なことでも、何であれ頭の中で考えることはその人の自由であって妨げられるものではないですが、それを公の場所で述べることについては一定の配慮が必要なのはわかりきったことですね。
この方がそんな配慮の全くできない人物であることはみんなわかっていたはずなのに。そういう人に公の発言ができる場を与えている論壇(そんなものがあるとして)にも責任大有りだと思いますね。

問題の文章が載ったKKK新聞は「いや、あれは曽野さんにお任せしているコラムであって、わしゃ知らん」と逃げてしまいました。
普段から景気のいいことを書いている新聞なので、「アパルトヘイトで何が悪い」くらいのことは言うかと思いましたが、がっかりです。大事なところでトンズラしてしまって、弱虫で卑怯なところを見せつけたのは醜態でした。


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建前の政見放送はつまらないね

選挙前ってことで、TVでは盛んに政見放送なるものを流してますが、みんな建前ばかりでつまらなく、聴くに耐えないものばかりですね。
すこしは本音で演説すればいいのに。
例えばこんな風に。

A候補
美しい日本を作るためには、戦前のレジームに戻さなければなりません。領土も戦前のものに戻すよう努力しなければなりません。北方四島などと言いますが、戦前はそればかりではなく樺太も南半分は日本のものだったのです。それが戦争に負けたからという理由で盗まれてしまったのです。
同じように朝鮮半島も満州も日本から盗まれたのです。
これらの領土を皆様とご一緒に取り戻そうではありませんか。

B候補
経済の発展なくして日本は存在できません。デフレはいまどんどん改善しつつありますが運悪く、また能力不足でいまだその恩恵に浴していない企業経営者の方々はぜひお考えいただきたい、労働者を甘やかしていないかどうかを。労働者とは甘やかすものではなく、搾り取るものであります。そこを間違えてはなりません。
世にブラックと呼ばれたりする企業がありますが、これらはみな優良企業です。業績の上がらぬ企業経営者の皆さんはすべからくブラック企業の経営者を見習うべきであります。

C候補
神道というものは宗教ではございません。日本の心ともいうべきものであります。従いまして閣僚が靖国神社を参拝しましても政教分離の原則に違反するものではございません。総理大臣が参拝しましても全く問題はございません。
また宗教ではなく日本の心でありますので、仏教徒の皆さんもキリスト教徒の皆さんもさらにはその他の宗教を信じる皆さんも神道には帰依していただき、神道の神をあがめていただく必要がございます。それをなさらないと非国民ということに相成ります。

などと本音を言えばいいのにね。言わないか。


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「グローバルスタンダード」とかいうもの

タカタという自動車パーツ会社が製造したエアバッグに不具合がある、というのでアメリカで大騒ぎしているらしいです。
一般に、日本企業の技術というか品質管理が劣化してきているように感じます。

かつて日本商品の品質には絶対ともいえる高い信頼性がありました。それが今なぜこんなことになっているのか。
その原因には思い当たるふしがあります。
それは日本企業の雇用の形が変わってしまったためだろう、と思っています。以前の雇用形態は、終身雇用・年功序列というのが普通でした。ところがある時期から、こんな形態は「グローバルスタンダード」に合わない、とか言って止めてしまったり、形骸化してしてしまったりの企業が増えたのです。

終身雇用・年功序列の制度は、「従業員の家族化」とか「社畜」などという言葉を生んだりはしましたが、これによって従業員の生活が安定し、先輩を見れば「自分もあのくらいの年になればあの程度の生活ができるのだ」と自己の将来における経済状況が読めたのです。そのために会社の仕事に全力で打ち込めたのですね。

近頃のクルマのデザイン

近頃のクルマのデザイン、なにかヘンじゃないですか。
特にトヨタ車の形が悪いですね。

まずクラウン。クルマの前面って人の顔のように見えるものですが、クラウンの前面デザインは目を怒らせて吠えているような感じ。一瞬見るだけならそれもそんなに気にならないかもしれないけれど、四六時中吠えながら走っているとなるとね。わたしなら、自分のクルマが常時吠えていると思うと疲れてしまうでしょうが、オーナーの人は何も感じないのかな。

ハイブリッド車で人気高いというアクアの顔もブサイクです。正面から見ると顔面にほうれい線がくっきりと浮かんでいるように見えます。中高年層をターゲットにしたとはいえ、なにも顔にほうれい線まで描くことはないでしょうに。

ヴィッツだって初代のデザインは良かったのに、モデルチェンジをするたびにだんだん平凡でつまらなくなってしまいました。

こういう現象があるということは、社内でのデザイナーの発言力というか地位が低下しているのでしょうか。せっかくカッコいいデザインを提案しても、美的センスのない営業がエラソーにしていて「これじゃ売れないよ」などとイチャモンをつけるのでしょう。
こんなことでは世界に冠たるトヨタもそのうちにデトロイトメーカーと同じ道をたどることになるのかもしれません。

まあ、国内外の他メーカーのデザインも似たり寄ったり、大口あけたような顔で品のないスタイルが多いですけどね。


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