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記述式問題の答案をコンピューターで採点?

6月14日付けの朝日新聞の報道によると、大学入試センター試験に代わる新テストで「文部科学省が記述式問題についてコンピューターによる採点支援を検討」とあります。
へえ、コンピューターで思考力、判断力、表現力がわかるのかな?

もしそうなら、森鴎外の文章と夏目漱石の文章と、どちらの点数が高いかなどもでるのでしょうかね。
谷崎潤一郎と川端康成とではいずれの文がよりノーベル文学賞にふさわしかったか、とか、大江健三郎と開高健を比較すると、芥川賞作家としてはどっちがすぐれていたか、なんてことも結果がわかることになってしまうのでしょうか。

だけど、自分の書いた文が(たとえ試験の答案であったとしても)コンピューターの野郎に採点されるなど筆者には耐えられませんね。
筆者の受験のころが、進学適性検査も共通一次試験もセンター試験も、なかった時代だったのは幸せでした(コンピューターも普及してなかったし)。択一式試験ならともかく、記述した文章の答案を機械などに判定されるくらいなら、受験などくそくらえだ、と考えたことでしょう。

こういうことが行われるようになれば、受験予備校では「コンピューター受けをする文章の書き方講座」が開かれることでしょう。
「コンピューター受け」ってどんな風にすればいいのか、ちょっと考えてみました。例えば、
<私はひとつの猫だ。人々によって私に与えられるところの私の名前を私はまだ持っていない。私がどこで生まれたかということは私にとって全くわからないところのものである。ただ、少し暗い湿潤な場所において私がニャーニャーと泣いていたことだけを私は記憶している・・・>

こんな感じでしょうか。
主語は絶対省略してはならないし、人称代名詞の所有格や目的格も律儀に書かなければだめですよ。
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